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週刊ストアジャパン
No.1315-2025/05/05
今週の表紙
(大阪市港区市岡2で)
かつて「スーパーの教科書」と称され、流通業の別格本山的な存在感をほしいままにした、あの関西スーパーが4月23日、大阪市港区の「市岡店」を「関西スーパー デイリーマート市岡店」という名称に変更し、「毎日がもっとお買い得。」というEDLPを主体にしたディスカウント型店に業態転換した。
首都圏のディスカウントスーパー「オーケー」から関西スーパーが買収提案を受けてから、やがて丸4年。この間、関西スーパーはH2O傘下の中核店として残り、オーケーは早くも関西2店舗を実現した。市岡店は実験店の位置付けだが、大きなかじを切った現場の様子はいかに。
◇…表紙の写真のように、1997年(平成9年)11月にオープンした「市岡店」は、28年の歳月を感じさせない堂々とした造りだ。大阪市でハートビル法が適用された最初の店舗という。スーパーの売場面積は1,824㎡(552坪)で、2階には大手家電の「ジョーシン」と「セガミ薬店」が入っている。青果の正面に立つと、赤地に白の文字で「毎日が もっと お買得」というPOPが3本。その後ろに緑で「青果」の表示も。実にシンプル。それでいて、品がある。
◇…さて、肝心の価格だが、各エンドは「衝撃プライス」が満載で、お茶やオリーブオイルが「オーケー並みの価格」だった。安売りに付きものの、黄色がないのが、関西スーパー流。思ったよりも「おとなしい」感じだ。
◇…ご意見カードには「藤田食品の一口絹あげがなくなっていました。あんなにおいしい商品をなぜなくすのか、分からない!」という手厳しい意見があった。ある主婦からは「レジが終わったら、以前より300円から500円安いという感じかしら」との感想をもらった。※巻末の「交差点」にも関連記事
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